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年末にも森政権退陣か {見出し}
 森喜朗首相が今回の沖縄サミットで果たした役割はいったい何であったのか。議長国のホストである森首相は23日午後開かれた名護市のサミット推進市民会議主催の歓迎行事に参席後直ちに政府専用機で帰京したが、ロシアのプーチン大統領やカナダのクレティエン首相が沖縄を発つ前だった。そもそも故小渕恵三前首相が2000年サミットの開催地を沖縄に決めたのは,「21世紀はアジアの時代」と言われる中でサミット開催を通じ沖縄からアジアの声を世界に向け発信する,「基地の島・沖縄」でサミットを開催することで基地問題解決のテコにするなどの狙いがあった。であれば,小渕路線の継承を声高に唱えた森は自分なりにそうした小渕の想いを消化し,サミットに臨むという姿勢があって然るべきであった。だが,何ら議長国としてホストの,さらには沖縄の独自性を発揮し得なかったばかりか,サミットの将来像を描き切れなかった。「森議長無難に,無難に」(『朝日新聞』)、「大過も見せ場もなく」(『毎日新聞』)といった各紙報道にもあるように、森首相は民放の有名アナが結婚式の司会を率なく務めるものの新郎・新婦への親近感をまるで感じさせないのと同じような役回りではなかったのか。マスコミ報道通り、サミット期間中は官僚主導(外務省)で議事(首脳会議と個別首脳会談),会見(サミット議長会見)が行われたからこそ,事務方が用意したペーパーを読むだけの森は、想定問答集に従って聞かれてもいない

質問の答えを読み上げてしまい,各国記者団だけではなく各首脳随団の失笑を買った。要は,自分の考えを自分の言葉で開陳する「内容」がないということだ。 さて,そんな心もとない森首相を擁する自・公・保連立政権は28日召集の臨時国会を迎えるが,中尾栄一元建設相の噌収賄事件,あっせん利得罪法制化問題,そごう問題(金融再生法改正問題)など内政面でも難題を抱えている。加えて,政権与党にとって不気味なのは前号で指摘した"亀井(静香自民党政調会長)ファクター"である。東京地検特捜部は別稿にあるように竹下登元首相に非常に近かった政界のフィクサー,福本邦雄フジ・インターナショナル・アート社長を逮捕し明らかに亀井を標的にしていると見えるものの,実際には法務官僚テクノクラートが主流を占める検察総体は亀井肉迫に消極的と言われており,この"亀井ファクター"が今後の政局にどれだけの影響を与えるのかは現時点では不透明だ。当面の政局の最大のポイントは,これも既報の森政権の実力者である野中弘務幹事長と加藤紘一元幹事長の関係修復が11月末の内閣の本格改造前に実現するのかどうかだ。橋本派(旧小渕派)は,竹下後の政権では宇野内閣が橋本龍太郎幹事長、海部内閣は小沢一郎幹事長、宮沢内閣が梶山静六幹事長といったように"非経世会政権"の幹事長はすべて橋本派が握ってきたことから、これまでに野中周辺から「加藤政権でも野中幹事長で」とい


 No.174 2000/7/25号

・福本邦雄逮捕が示唆する
   検察の次のターゲット
・9月は補正予算とゼロ金利解除の前途多難
・「経団連と日経連統合」の豊田構想に暗雲

・ユダヤ系“メディア王”弾圧は
   イスラエル政府の了解済み
・本誌読者のための「夏休みの一冊」