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「安倍外交」に陰りが見えたのか!? し}
 

 ドナルド・トランプ次期米大統領の劇的な11月8日の大統領選勝利後,安倍晋三首相は同17日夕(現地時間),世界の首脳に先駆けてトランプとニューヨークのトランプタワー最上階の自宅で1時間半会談した。トランプには長女イバンカ・婿のジャレッド・クシュナー夫妻と次期大統領補佐官(国家安全保障担当)のマイケル・フリンが同席したが,安倍には通訳の外務省国際法局条約課のT・Sのみが同席した。安倍最側近の今井尚哉首相秘書官(政務)も同行しなかった。日程調整ができた3日前,安倍・トランプ会談は「テ・タテ」(仏語tete-a-tete。ノートテイカーも同席させず通訳のみの非公式会談)ということで双方一致していたが,土壇場でトランプが長女夫妻とフリンの同席を求めたため,結果的に安倍が単騎敵陣に乗り込んだ形となった。しかし,安倍は先立つ10日朝(日本時間),トランプと約20分の電話会談を行ったが,その中でトランプが安倍に対して「グレート」という言葉を3回使ったこともあって,トランプとのテ・タテ会談にすっかり自信を持ったという。事実,電話直後の安倍はすこぶる上機嫌だった。そしてトランプタワーでの会談。本人も非公式会談なので話し合った内容については差し控えたいと語ったように,その詳細は今なお漏れ伝わって来ない。それでも記者会見時の表情からしても,安倍がトランプに対して日米同盟の持つ歴史的・現実的意義,TPPに象徴される自由貿易の優位性などについて持論を展開,それなりの肯定的な反応を得たと思われる。そして安倍は本来の目的であったアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席のためペルーの首都リマに向かった。19日午後(現地時間),ロシアのプーチン大統領との首脳会談に臨んだ。1時間10分の会談前半は日露双方から世耕弘成経済産業・対露経済協力担当相やラブロフ外相らも同席したが,後半の35分は,5月7日のロシア南部ソチと9月2日の極東ウラジオストク同様にテ・タテ会談だった(日本側通訳:外務省欧州局ロシア課のJ・K,ロシア側通訳:在日ロシア大使館のSのみ同席)。(以下略)

      No.533 2016年11月25日号

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